仮想化エンジニア奮闘記

Citrix や VMware といったサーバー・デスクトップ仮想化の最新技術や設計情報の検証結果を共有します。(本ブログは個人のものであり、所属する会社とは関係ありません。)

Lenovo Converged HXシリーズ深分かりトレーニングを受けてみた

皆さまお疲れ様です。

最近日中は暑くて夜寒いなど、季節の変わり目で体調崩しやすい天気になっていますよね。

私も恥ずかしながら風邪を引いてしまい高熱が出たので、皆さまも体調には十分ご配慮下さい。

 

さて、本日はネットワールド主催の「Lenovo Converged HXシリーズ深分かりトレーニング」を受講したので、その感想などを記載していこうと思います。

 

 

◆そもそも Lenovo Converged HXシリーズとは?

Converged HXシリーズはLenovoのサーバーラインの1つ、いわゆるHCIのラインとなり、「Nutanixのアプライアンス」製品となります。

 

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ただ「Converged HX」シリーズは世代が少し古く(第2世代)、2018年4月現在は「Think Agile HX」シリーズというのが新しい世代(第3世代)となっています。

 

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「Nutanixアプライアンス」という位置づけですが、ハイパーバイザーとしては「Acropolis Hypervisor」(AHV)、「VMware vSphere」、「Hyper-V」が選択可能です。

 

私自身「Nutanixアプライアンス」という意味がいまいち分かりませんでしたが、なんということはなく、vSANのようなSoftware Defined Storage(SDS)機能をNutanixが提供している、ということです。

vSANはハイパーバイザーのカーネルに組み込まれているのに対し、Nutanixは各ハイパーバイザーホスト上にController VMという仮想マシンを立て、Controller VM仮想マシンのI/Oを受け、SSDやハードディスクに書き込みを行います。

下記がNutanixのイメージとなります。

 

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ちなみに、SDSをvSANで提供するThink Agileシリーズもあります。

それがThink Agile VXシリーズです。気になる方はチェックしてみて下さい。

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◆セミナーでやったこと

セミナーは下記内容を行いました。

Lenovo HXシリーズ 製品概要 (座学)

→そもそもNutanixとは何か?HXシリーズとは何か?などを座学で勉強しました。

 

Lenovo HXシリーズ Nutanixハンズオン

→座学を元に、Nutanix Prismという管理コンソールのハンズオンを行いました。コンテナ作成、VM作成、スナップショット取得、リモートレプリケーションなどを体験しました。


Lenovo XClarity ハンズオン

→Think Agile HXシリーズから、IMM2ではなくXClarity Controllerがサーバー管理モジュールとなります。ここではXClarityの座学 + XClarity Administratorのハンズオンを行いました。


Lenovo Network Switchハンズオン

→HXシリーズでは10Gbpsスイッチが必要となりますが、Lenovo製の10Gbpsスイッチのハンズオンを行いました。

 

 

◆セミナーの感想

HXシリーズは「Nutanixアプライアンス」ということもあり、サーバー構成のイメージがつきづらかったですが、本セミナー受講後はNutanixアプライアンスのイメージが持てるようになりました。

HCIに触れたことがない方で、特に既存物理サーバーでIBMLenovoを多く導入されている方は本セミナーを受講するとよい勉強となるかと思います。

 

話しは変わりますが、HXシリーズを採用してハイパーバイザーにvSphereを使うと、管理コンソールや製品の問い合わせ先が増えることにより、運用負荷が上がるのではないかと感じました。

せっかくNutanix使うならハイパーバイザーはAHVを使った方が管理コンソールがPrism 1つだけで済むので楽なのかな、と思った次第です。

(裏を返すと、ハイパーバイザーでvSphere使いたいならVXシリーズを採用した方がよいのではと感じました。)

 

さて、以下はセミナー受講前に私が疑問に思っていた技術的な内容を講師に質問したものとなります。参考にして頂ければと思います。

 


【質問】Controller VMのサイジングについて、ディスクパフォーマンスが出ない時、CVMのCPU・メモリリソースを上げればディスクI/Oが上がるのか?
【回答】ディスクI/Oを上げるのは基本的にNUTANIXのノード追加で対応。CVMはメモリサイズの変更が可能で、vCPUやディスクは固定。メモリについては最小の16GBから始め、管理ノード数が増えれば増やす方針となる。

 

【質問】Controller VMのディスクの実態はどこに保管されているのか?NUTANIXコンテナレイヤーで動作しており、vSphere等からは見えないのか?またはすべてメモリで稼働しているのか?
【回答】Controller VMはAHVやESXiが導入されるM.2 SSDのブート領域に保管される。

 

【質問】ハイパーバイザーをインストールする領域はどこになるか?またその冗長性の担保はどうなっている?
【回答】HXxx20シリーズはHXシリーズの第3世代となり、M.2 SSD(128GB)にハイパーバイザーをインストールする。M.2 SSDはミラー構成に対応しており、M.2 SSDを2つ搭載して冗長構成とする。

 

【質問】vSANだとvSphere Web ClientからFTT=1以上の仮想マシンのデータ複製状況が分かるが、NUTANIXだと分かるのか?
【回答】複製完了までの時間程度は分かるかもしれないがvSANのように仮想マシンがどのディスクに書き込まれているかまでは分からない。分からない、というよりどのディスクに書き込まれるかまで意識しなくてよい思想で作られていると思われる。

 

【質問】vSANのFTT(いくつのホスト障害まで許容するか)といった概念はNUTANIXではあるのか?
【回答】NUTANIXではRF(Redundancy Factor)という単語になる。RF2 or RF3が選択できる。かつ、RF2 or RF3は「コンテナレベルで設定」する。従って、vSANの仮想マシンレイヤーの設定よりも低いレイヤー(=データストアレイヤー)での設定となる。また、Erasure Codingや重複排除等も可能。

 

【質問】vSphere(やHyper-V)の場合、PrismとvSphere Web Client(SCVMM)との住み分けはどのように行うか?仮想マシンコンソールの確認、リソース(CPU・メモリ・ネットワーク)の変更、クローン作成、スナップショット取得は可能だった。
【回答】仮想マシン操作、仮想ネットワーク操作はvSphere Web Clientから行い、コンテナ、DRへのレプリケーション、ノード追加はPrismから行う。基本的に、AHVでない場合はSDS周りの設定をPrismで行う形となる。

 

【質問】vSphereの場合、VMを作るのはPrismから?vSphere Clientから?
【回答】1つ前の質問で回答した通り、仮想マシンはvSphere Web Clientから作成した方がよい。

 

【質問】仮想スイッチの構成はどういった構成が一般的?
【回答】お客様のシステム構成によるため回答できない。

 

【質問】10Gbps NICをCVM通信専用にする構成は一般的なのか?
【回答】ノード数が増えれば10Gbps NICをCVMの通信専用にする構成はあるが、ノードが少ない場合はトランクした10Gbps NIC内にCVMやその他サービス通信を通す方が一般的。

 

【質問】NUTANIXではvSANと異なり、SSDもデータストア容量の一部となっていると聞いたが正しいか?(vSANはSSDはRead/Write Chache領域のみとして使用され、データストア領域としては使用されない。)
【回答】正しい。SSD・HDDへの階層化された書き込みを行う。データ書き込みはまずSSDに行われる。OSやアプリケーションレイヤーから見たとき、SSDに書込みが行われたらWrite I/Oは完了となり、SSD→HDDへのデータ書き込みはCVMが行う。

 


【セミナーメモ】
◆◆◆Lenovo HXシリーズ 製品概要◆◆◆
①NUTANIXコンテナはNFSデータストアとしてESXiにマウントされる。
②VLANはタグVLANで行う。
③XCC(IPMIポート)はCVMと疎通できるように構成する必要がある。
④CVMに障害が起きた場合、他のホストのCVMを経由してデータの書き込みを行うようになる。
クラウドコネクトはクラウドにバックアップを取るだけ。バックアップデータからクラウド上にVMを復旧することはできない。
Lenovo初期デプロイメントサービスを利用した場合の構築は下記の通りとなる。
 1) HWおよびNUTANIX(クラスタ作成)はLenovo対応
 2) ハイパーバイザー導入もLenovo対応
 3) vCenterは「Base」だとついておらず、「Advanced」だと初期構築のみ行われる

 


◆◆◆Lenovo HXシリーズ Nutanixハンズオン◆◆◆
①AHVで新規にOSを作成する場合、Nutanix Virt IO Mediaが必要。これがないとSCSIドライバーがないためディスクが見えない。
→NUTANIX Support PotalよりDLする。
②PRISMでのVMクローンはスナップショットからクローンをかけることも可能。
③Metro AvailabilityはvSphereのみ対応。
④システム全停止順序 CVM以外のVMを落とす→Nutanixクラスタを終了する(任意のCVMにログインし、停止)→各CVMを停止→ハイパーバイザー停止 (※起動は逆)

 


【参考サイト】
①NUTANIXバイブル http://nutanixbible.jp/

Lenovo HX Series Best Recipe https://support.lenovo.com/jp/ja/solutions/ht503607
HXシリーズではサポートされているファームウェアのバージョンが決まっており、その時に参照するサイト。最新版にすると動かなくなる可能性もある。

③NUTANIXデモ環境 https://demo.nutanix.com

 

 

それでは本日は以上となります。

ありがとうございました。