仮想化エンジニア奮闘記

Citrix や VMware といったサーバー・デスクトップ仮想化の最新技術や設計情報の検証結果を共有します。(本ブログは個人のものであり、所属する会社とは関係ありません。)

NetScaler で ICA Proxyを構築してみた(3)

皆さまお疲れ様です。

今回はHAペアの作成を行います。

 

前:NetScaler で ICA Proxyを構築してみた(2)

次:NetScaler で ICA Proxyを構築してみた(4)

※本記事はNetScaler 12.56で検証を行っています

 

+++++NetScaler 構築ステップ+++++
① NetScaler OVFテンプレートのデプロイと初期セットアップ
② HAペアの作成 ← 今ココ
③ StoreFront / ICA Proxyサーバ証明書の作成
④ StoreFront Load Balancing Virtual Server 作成
⑤ ICA Proxy Virtual Server 作成
⑥ StoreFrontの設定
+++++++++++++++++++++++++++

 

前回、HAペアを組む2台のNetScalerの初期設定が完了しました。今回はその2台をHA構成にする手順を記載します。

 

◆HAペアの作成

1) HAペアを組む2台のNetScalerのうち、Primary機となるNetScalerのNSIPにブラウザからhttps接続します。(画像は割愛します。)

 

2) NetScalerのログイン画面が表示されるのでログインします。(画像は割愛します。)

 

3) 「Configuration」タブであることを確認し、左ペインから「System → High Availability」に遷移します。

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4) 既定で「Nodes」タブが表示されます。自分自身のNSIPが表示されていると思うので、左側のチェックを入れて「Edit」を実行します。

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5) 「Configure HA Node」画面に遷移するため、「High Availability Status」プルダウンから「STAY PRIMARY」を選択し、画面下までスクロール後「OK」を実行します。

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6) 「Nodes」タブに戻るため、「Node State」が「STAYPRIMARY」と表示されていることを確認します。

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7) 画面中央で「Add」を実行します。

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8) 「Create HA Node」画面にて下記3点を入力し、「Create」を実行します。

① Remote Node IP Address (Secondary機のIPアドレス)

② User Name

③ Password

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9) 「Nodes」タブに戻るため、「Master State」と「Synchronization State」の2点を確認します。

Master State:Primary機が「Primary」、Secondary機が「Secondary」という表示になっていること。

Synchronization State:Secondary機が「IN PROGRESS → SUCCESS」という表示になっていること。

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10) 手順4〜5を参照し、Primary機の「High Availability Status」を「STAY PRIMARY」→「ENABLED」に変更します。

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これでHA設定は完了です。以降、NetScalerの設定はPrimary機に行えばSecondary機に同期されます。

 

 

◆Session Reliability on HA Failover設定

これはHA設定とは関係ありませんが、過去のNetScalerはHAフェイルオーバーが発生するとICAセッションが切れていました。

しかし、NetScaler 12ではHAフェイルオーバー中のセッション維持設定が可能です。(HA中は一時的に操作ができなくなりますが、HA完了後に操作が可能になります。)

下記はSession Reliability設定方法です。

 

1) 「Configuration」タブであることを確認し、左ペインから「System → Settings」に遷移し、画面中央に「Change ICA Parameters」を実行します。

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2) 「Session Reliability on HA Failover」にチェックを入れ、「OK」を実行します。

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3) 「Settings」画面に戻るので、保存ボタンを実行します。

保存ボタンを押さないと再起動時に設定がクリアされてしまうので忘れず対応して下さい

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◆CPU Yield設定

NetScaler VPXはOSレイヤーでCPUを事前に確保するため、仮想マシンレイヤーではCPU使用率が高い状態として認識され、vCenterではCPUアラートが発報されます。それを回避したい場合、本設定をPrimary機・Secondary機両方で行います

 

1) 「Configuration」タブであることを確認し、左ペインから「System → Settings」に遷移し、画面中央に「Change VPX Configuration Settings」を実行します。

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2) 「CPU Yield」を「DEFAULT」から「YES」に変更し、「OK」を実行します。

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3) 保存ボタンを押して設定を保存し、Secondary機でも同様の設定を行います。(本設定はSecondary機に同期されません。)

 

それでは本日は以上となります。

ありがとうございました。